Anneさんの落ち葉堆肥づくりもひと手間かけることでさらに高温発酵が進みます。
そんなAnneさんのひらめきに驚かされます。またそれは、Anneさんの日ごろからの堆肥作りに関しての情報収集が実を奏しているのだと感じざるを得ません。

12月21日に切り返して様子をみました。 山に積み上げた真ん中は47度くらいの温度があるのに端はまったく発熱していないようでバラの秋苗5.6本用のダンボール(高さ80センチほど)に詰め替えました。9日から比べると随分かさが減りちょうど箱に収まりました。


後で発酵肥料の本を読むと、2メートルほどの高さに堆積したのち温度が70度になったら水分調節の後、1メートルの高さに低くするとありました。コンパクト堆肥でこの高さは無理ですが、意識的に高く積み上げたらよいのではないか、という発想は当たっていたようでした。

堆肥作りの参考にさせていただいているYOKOさんの「今週のやさい畑」。ここでYOKOさんが試された野菜くずを私も入れてみました。すると一週間後には菌によって分解されほとんどわからなくなっていました。後で知ったのですが萩の花や茎葉、麦芽、ミカンの皮、若い草木の芽、魚のアラなどを加えると発酵を促進し、よりよい発酵肥料ができるそうです。

ブロッコリーや抹茶、ゆず、ヒジキなど海草、ほうれん草、紫蘇の葉、蓬なども*1パワーアップ資材になるそうです。できた堆肥は耐病 虫害性も高まるとか。うまくいけばいいことばかり のようです。
翌日12月22日の早朝、かなりの冷え込みの中、堆肥の発酵温度は60度に達していました。濛々と水蒸気が立ち上がりまるで温泉のよう。お昼ごろには64度にまで上がり、シートを被せても香ばしい黄な粉餅のような匂いが漂っていました。ここまで発熱するともう止まらないという勢いで温度を測らなくても高温だというのはひと目でわかります。

入れていたダンボールは水蒸気などで原型が崩れ始めダンボールで堆肥作りを経験されたまさこさんのお話を伺いました。まさこさんは室内での堆肥作りで勝手は違うでしょうがアドバイスをお聞きしてダンボールの下にすのこを敷いて、切り返しをしました。


このような高温の状態は3,4日ほど続きシートを開けるたびにコバエなどが増えてなんだか不安になってきました。いくら高温で発酵させても屋外では虫の発生から逃れられない。これは今後の課題になりそうです。

今回、Anneさんのひらめきで納豆菌が大活躍していますね。納豆菌は温度を上げることで発酵肥料をサラサラにしていきます。その時点でしょうゆのアミノ酸の臭いがしてくるようです。これがきな粉餅のような香りと表現されているのでしょうか・・・
ただ、このまま納豆菌の暴走を放っておくと、たんぱく質をアミノ酸にするだけではなく、アミノ酸をアンモニアにしてしまうようです。この暴走を止めるために、温度が下がって水蒸気が上がらなくなり回りにスポンジ状のカサカサができてきたころ、山のようにもっていたものを広げていくのがよいそうです。するとできあがったたっぷりの糖とアミノ酸をエサに、乳酸菌が登場してきます。この時点で*2乳酸菌を水に溶いて散布すると次の発酵が確実になるようです。


*1 パワーアップ資材

発酵肥料が作物の生育によいのは、何といっても植物活性物質(糖分・有機酸・ホルモン・ビタミン・酵素など)の力によるところが大です。この植物活性物質を増加させるために麦芽、みかんの皮、魚のアラ、ハギの花と茎葉(マメ科)若い草木の芽などを加えるとよりより発酵肥料ができるようです。

*2乳酸菌

発酵肥料つくりの中で途中で腐敗してしまったという人がいますが、このような人は乳酸菌がうまく増殖しなかったからだと思います。
乳酸菌は乳酸を出して、防腐剤の働きをします。



今回は高さを出して発酵させやすいようにダンボールに入れられ、その後順調に温度が上がりました。温度が上がれば虫も湧かず・・・と思っていたところ、外では虫の発生から逃げられないということが判明しましたね。そして、水分を吸ってくれるダンボールも限界か?と思いきやいつも情報収集にアンテナを張り巡らされているAnneさん、ダンボール堆肥といえば“まさこさん”にアドバイスを得られての実験、まだまだ続きそうです。



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